猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

常総ボランティア行ってきました

大雨による鬼怒川の氾濫で大規模な水害に遭った茨城県常総市

先週の日曜日、家内と友だち数名でボランティアに行ってきました。

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数名でチームを組み、復旧作業にあたる場所へと派遣される仕組みですが、当日ボランティアの概要を説明してくれたスタッフの方によると、大規模なパブリック・スペースの復旧は大方終了しているとのことですが、個人宅レベルでの復旧が滞っているようです。おまけに発生から3週間ほど経ち、次第にメディアに取り上げられなくなってきたこともあり、日に日にボランティアに訪れる人も減ってきているようです。

僕たちは水害に遭われたお宅の畑の泥を取り除く作業に従事。東日本大震災のときも、側溝に溜まった泥をスコップでひたすらすくい上げ、50~60kgほどの重さの泥を一輪車で搬出する作業をしたことがあるのですが、今回取り除くのは、畑の表面に残った5mm~1cmほどの残土だったので、体力勝負とはいかず、なかなか神経の使う作業でした。また川上から流れてきたの家畜の糞などが混じっている可能性もあるため衛生上も気を付けなくてはいけません。

表面だけ取り除くので、わすかな量かと思いきや、最終的には以下のとおり膨大な量に…

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最後にボランティアセンターに帰り、スタッフに作業報告をするのですが、お邪魔したお宅の様子をかなり事細かく聞かれました。実際、床上浸水した家ではなく、すべて屋外の作業だったため家の中の事情はまるっきりわからなかったのですが、結構な質問攻めに遭いました。

実は個人宅レベルで復旧が進んでいない原因の1つに、助けが必要なのにもかかわらず復旧の依頼を出していない世帯が多くあるようで、高齢者だけの家族構成の世帯に多く見られるようです。

あまり他人を家の中に入れたがらない、またはよそ様に迷惑をかけたくないという、どこか昔気質な面もあるのではないかと思いました。またニュースでも取り上げていたように、この災害に乗じて泥棒に入るバカもいるみたいで、余計に復旧の遅れに拍車をかけている可能性もあります。

最後にブログを読んでくれた皆さんに!

まだまだ復旧には人手が必要です。体力に自信がある人はぜひボランティアに参加してみてください。車で行く方は駐車場もあります。関東圏なら鉄道でも行けます(最寄駅からの送迎もあり)。詳しくは以下のサイトをチェック!

joso.vc

 

 

 

 

 

GTO(下世話な、ティーチャー、大西)

♪言いたいことも言えないこんな世の中じゃ~ ポイズン~ という歌がありましたね(←古い)。私大西、思いのたけをぶちまけてきましたよ。えっ? 何の話かって?

 

先日のシルバーウィークの真っただ中、Live-up Workerでイラストを描いてくださってるイラストレーターの渡辺貴博さんが主催するイラスト講座に、ゲスト講師として出席させていただきました。

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渡辺さんは、集英社の「Vジャンプ」や女性週刊誌などにも連載されている新進気鋭のイラストレーター。先日お子さんも生まれたとのことでますます活動に力を入れられているようです。

当日は体調不良で欠席の方もいらっしゃったので、あいにく少人数での教室となりましたが、一介のメディア代表として、生徒さんの作品についてコメントさせていただいたり、先日ビッグサイトで行われたコミケに乗じて、アニメや漫画の持つポテンシャルについて実例を交えながらお話しさせていただきました。

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そのほかに伝えたかったことの1つとして、現在この分野を取り巻くトレンドとして、俗に言う「萌え系」イラストが跋扈し過ぎているという現実。こういったイラストは確実に「売れる」コンテンツなので商売上描くのは仕方ないことだと思いますが、なんでここまでミニスカの子やら目が顔の半分近くある子、やたらとオッパイがでかい子などばかり描くのだろうと疑問に思います。同じような玉石混交の描画ばかりに個性を見出すことはとてもできません。

実は僕が渡辺さんと初めてコンタクトを取ったのが、SNSサイト「mixi」のイラストレーターが仕事を募集するコミュだったのですが、そこに掲載されているイラストの8~9割が上記のような「萌え系」のものばかりでした。そのような中で僕が求めるイラストを描ける人を探すのは、意外と時間のかかる作業でしたね。

講座の最後に締めくくった言葉、というか僕が世のイラストレーター(これから目指す人も含め)にお願いしたいのが、

「食うための作品」と「自分が本当に描きたい作品」の両輪で活動してほしい

ということ。多大なマーケットがある萌え系の作品を描き続けるのも結構。でもブームなんていつかは去るものだし、そのときに自分の描きたいものを作ってこなかった人には何も残らない。ほんと空っぽの人間になっちゃうよ。

なんか苦言ばかりの締めになってしまいましたが、これがささやかな僕の本音です。

 

 

編集後記 ~一番辛いのはこの人なんだ

Live-up Worker9月号更新しました。

http://liveupworks.com/

まず、前回の3月更新から日にちが相当空いてしまったことについてお詫び申し上げます。プライベートで引っ越し等ありバタついていて、なかなか企画を練る時間が取れませんでした。

今回の特集は、ストレスチェックがテーマ。12月にスタートとなる「改正労働安全衛生法」に伴い、事業主による被雇用者へのメンタルマネジメントが義務化されることになりました。心の問題は一朝一夕で解決できる問題ではないですが、現代を生きる誰しもが、なんらかのストレスを抱えていることは事実。症状が深刻になる前に、なにか対策を立てるときの一助になれば幸いと思います。

さて、こんなことを書いている間にも、介護職員による施設入所者への暴力・虐待のニュースが流れてきています。

説明したことをすぐ忘れる、コールボタンを何度も押す、食事の時間が遅い等々、自分の思い通りに動いてくれないことに腹を立ててこのような暴挙に出てしまうのでしょう。もちろん初めから暴力をふるいたい人なんているはずない。でもストレスがある一点の限界値を超えた瞬間、堰を切ったかのように矛先が入所者へ向けられてしまうのは恐ろしいことです。

もう10年以上前の話になりますが、僕の母が老犬の面倒を見ていました。夜中に吠えたりした犬を必死になだめていましたが、睡眠時間を削られ母も相当ストレスを感じていたようです。

でも母は、

「私も辛いけど、一番辛いのはマル(犬の名前)なんだよね」

そう言い聞かせて頑張っていました。

もし皆さんが普段接している人にストレスや怒りを覚えているようだったら、「一番辛いのはこの人なんだ」。こう思い出してほしい。暴力なんて振るえば関わっている全員が不幸になります。人の役に立ちたくて選んだ仕事なのだからきっとそう思えるはず。Live-up Workerも引き続き、皆さんのお役に立てる、勇気づけてあげられるよう頑張っていきます。

東京オリンピックエンブレムの盗作疑惑について

2020年東京五輪のエンブレムに盗作疑惑がかけられているデザイナーの佐野研二郎氏。エンブレムは別の物に変えるべきだという世論に対し、盗作の事実は無く変更の予定はないとJOCがコメントしたことでさらに収拾がつかなくなっている事態です。

 僕はクリエイティブ関連の方々とお仕事でもプライベートでも付き合いがあります。その中にはデザイナーの人もたくさんいます。今回の五輪エンブレム盗作騒動で「デザイナー」と呼ばれる人たちが大きな誤解を受けてしまっているような気がします。そこの誤解をちょっと解くと同時に僕個人の意見を言わせていただこうと思います。

 

一連のニュースで「盗作」だの「パクり」などと騒がれていますが、デザイナーという仕事は、今回のエンブレムのようにゼロからの創作を求められるものもあれば、(同じく疑惑のあった)トートバッグやポスターのように、すでに有り物の素材を組み合わせたりアレンジするプロセスもあります。後者の場合そこに用いられる素材を一から創作する義務は求められません。サントリーのトートバックの件は、他作品を転用したという結果で佐野氏サイドが謝罪するという落としどころになりましたが、普通に業界内の常識に則って仕事をしただけだと思います。商業レベルで言えば、後者のような仕事の方が圧倒的に多いんですよね。

 ゼロから創作を求められる場合でも、独創性が評価される芸術家とは異なり、デザイナーには、特に商業デザインの場合、複雑さや難解さよりも親しみやすさ、わかりやすさが求められます。シンプルになればなるほどオリジナリティを出すのは難しく、過去のデザインに似てしまうのは仕方ないことだと思います。

 僕みたいな素人目で見ても類似がわかる今回のエンブレムですが、本当にパクって多額の報酬を得ていたのらなら許せない話。でも本人が「盗作です」と認めるはずはないでしょうし、JOCが声明しているとおり変更せずにこのままいくのではないかとは思います。変更してしまえば選考委員が機能していなかったことを証明してしまうことになるし、彼らとしては自分たちの沽券は守りたい。また開催は5年も先だし、そのころにはみんなどーでもよくなっているんじゃね? と、うやむやになることを目論んでいるJOCの人たちの姿が目に浮かびます。

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暑さとの戦い

お盆を過ぎてだいぶ暑さが和らいできましたねー。

涼しくなれば熱中症のリスクも低くなるのでしょうが、僕もお盆に思いっきり風邪をひいてしまい、今年の夏は実家に帰れませんでした。恐らく暑さで体調を崩したのだと思います。ずっと氷枕をして寝ていたからね。

さて先日、東京・板橋で同じ家で暮らす高齢者3姉妹が熱中症で亡くなるというニュースがありました。家にはエアコンがあったとのことですが、3人ともエアコン嫌いでまったく点けることなく、屋内の温度は30℃にまで達していたそうです。

こんなニュースを聞いて、もうエアコンに頼らない生活をしていくのって無理なんじゃないかと思いました。真夏の温度自体は昔とそう大差は無いと思うのですが、都心部アスファルトで覆われた道路、コンクリートのマンションや高層ビルだらけ。これらが思いっきり熱を太陽の熱を吸収し、日が落ちた後でも熱を放出しているので余計に暑く感じるのです。

高齢者の方のみならずエアコン嫌いの人は多いです。というか僕もその内の1人。極力エアコンを点けずにいたのですが、その無理がたたって体調を崩したのだと今は思って居ます。若いうちはやせ我慢できるけど、いつまで続くのかな? 自分の場合…

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8月6日

8月6日。広島に原爆が投下されてから70年の歳月が経ちました。

戦争を経験している人もそうでない人も、長崎に投下された9日、終戦記念日である15日も含め、日本人にとって特別な日だと思います。

僕が中学校のころ、修学旅行で訪れた広島で被爆者の方々の体験談を聞くことができました。今のメディアの報道姿勢からもわかるように、戦争の悲惨さを語り伝えていく、辛い記憶を風化させてはいけないという風潮があると思います。

しかし僕のクラスの担当だった被爆者のおじいさんはこう言いました。

「正直戦争、原爆の悲惨さは忘れてもらって構わない。私たちの記憶からそういった辛い歴史・事実が消え去ったときに、本当の平和が訪れる、そんな気がするんです」。

この言葉には正直反論もあるでしょう。しかし幼かったとはいえ原爆を体験した、1人の人間の言葉はそう簡単に否定できるものではありません。

世間はいま安保理の問題で揺れています。いくら僕みたいな若造が「戦争反対!」と声高に叫んでみても、本当に平和を願う気持ちはの強さは、戦争を体験した人には決して敵わない、そう素直に思いました。

そして修学旅行から20年経った今でも、今日という日が来るたびに、このおじいさんの言葉が脳裏をよぎります。

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Live-up Worker 支援者募集のお知らせ

Live-up Worker 支援者募集のお知らせ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、Live-up Worker(以下LUW)はクラウドファンドによる
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LUWはこれまでWEBサイトにて情報発信を行ってきましたが、
新たに紙媒体(冊子化)による、さらなる周知、情報発信を行い、
福祉・介護職員ならびに新卒・転職者へ役立つメディアへと
成長を遂げていきたいと考えております。

ご家族、ご友人の方々にもぜひ当案件をご紹介いただければ幸甚です。


クラウドファンドとは
製品・サービスの開発、アイデアの実現などのために、
インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を
募るシステムを指します。

一定期間の間、プロジェクトに共感した支援者が
少額づつ資金を出資・支援し、目的金額に達成した時点でプロジェクトは成立。
プロジェクトの起案者は、集まった資金を元手にプロジェクトを実行します。
また支援者に対して物品やサービスの提供、名前の記載などといった特典が
付与されます。

以上