猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

無理な人件費削減は許されない

すき家、人員不足で28店舗休止 バイト採用難で

http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051401001586.html

 

大手牛丼チェーン「すき家」を経営するゼンショーHD。この記事では人員が確保できずに休店を余儀なくされたと書かれていますが、別のニュースによると、仕事のキツさに悲鳴を上げたアルバイトが集団離職したため閉店に追い込まれた店舗もあるようです。

私もよくすき家は利用するのですが、ほとんど店員が一人で店を切り盛りしており、見ていて気の毒なくらいに忙しそうにしています。

去年あたり「牛丼チェーン店に押し入った強盗の9割がすき家での犯行」というニュースを耳にしました。犯人は店員が一人しかいないことに目を付けていたのでしょう。この事実が明るみになったにも関わらず対策を打たなかった経営側に問題はあり、今回の店舗休止もその延長と言えるでしょう。

 

営業休止が飲食店レベルの話だったらまだいいのですが、これが介護の現場だと思うと…

 

Live-up Workerのニュースでも取り上げたのですが、実は同社は今年1月末に北海道にある介護施設会社を買収しています。プレスリリースによると、買収された企業が引き続き運営にあたるとしていますが、全株式を取得された以上、買収先企業の経営面での発言力の低下は言うまでもないでしょう。そして人件費を極力抑える方針が適用されてしまうと、すき家と同じような現象が介護現場でも起きてしまわないかと心配になります。

人の命を預かる現場で「人員不足による店舗休止」は許されません。同社の負の面が介護の現場にまで波及しないよう願うばかりです。