「日本は長寿世界ナンバーワン」
「日本人の平均寿命はまだ延びる」
こういった言葉をよく耳にします。しかし正直私は、日本人の平均寿命はこれ以上延びることはないかと思います。
確かに治安の安定や国民皆保険制度、そして世界最高水準の医療体制などが寄与した結果、今の長寿命大国が完成されたことは否定できません。
しかし今の70代以上のお年寄りが元気なのは、若いころ適度に運動をし、脂肪などを過剰に摂取しない粗食を心がけてきた結果、強い精神力と肉体が築き上げてきたからではないでしょうか?
食生活が欧米化し、外で運動するよりも部屋でTVゲームをする時間が長くなる。競争社会が激しくなると、そのストレスの埋め合わせのため過食やタバコ、アルコールの過剰摂取に走る。経済発展を遂げた代償として環境の悪化が生じ、ガンなどの成人病が急増する。
…と言った具合に、今の若い世代を取り巻く悪い環境を考えるとキリがないですね。このような環境下では、いくら医療技術が発達したところでベースとなる私たちの肉体が弱くなってきている以上、何歳になっても元気で老後を過ごせる保障はどこにもないでしょう。
先日、給湯器メーカーのノーリツが夏バテに関する調査結果をリリースしました。
http://www.kaigo-news.net/news_aC9URxRMFU_999.html
結論として夏バテは30~40代に多く、逆に70代以上のシニア世代には少ないということでした。
残念ながら原因まではこの記事では触れられていませんでしたが、このような結果は、若い世代の平均体力が弱くなってきていることの表れではないでしょうか? そして将来の平均寿命にも大きく影響してくるような気がしてなりません。