かつて私を指導してくれた介護士(男性)の方が言っていた話。
その人がかつて勤めていた特養には「アクセサリーの着用は禁止。ただし結婚指輪は除く」という就業規則があったのですが、なぜ結婚指輪はOKなのか施設長に問いただしたところ、答えとも言えないようなあいまいな回答が返ってきたとのこと。
それを聞いた男性は翌日辞表を出し施設を辞めました。
確かに見た目の清潔感が求められる飲食業でも「結婚指輪以外のアクセサリーは禁止」という規則を設けている店は多いですね。
ただ飲食業でも異物混入のリスクヘッジをするならば結婚指輪の着用もNGにすべきでしょう。結局こういう規則って大した理由もなく「見た目的に何となくダメ」「でも結婚指輪は既婚者の大多数が付けているしOKにしとくか」くらいの意識でルールづくりがされているのだと思います。
では介護施設ではなぜアクセサリーがダメなのか。それは利用者に触れた際、肌に食い込み痛みを与えてしまう恐れがあるから。これはお客様(利用者)の立場に立ったときの、あまりにも基本的だけど見落としがちな視点だなと思いました。
安全な現場づくりのためにも、経営者・職員一同で、今一度規則を見直してみるのもいいかもしれません。
…って言うか、その男性が辞めた理由って他にも絶対あると思うんだけど(笑)。