自転車対人の事故が増え続けていることが今回の義務化の背景にあります。
私も仕事で自転車を使うのでよくわかるのですが、
①夜間の無灯火
②携帯・スマホをいじりながらの運転
③逆走(右側通行)
この3つは本当に多いですね。警察もルール(車道通行の推奨など)の徹底に努めているようですが、特に罰則もないので上記のような輩は減る気配にありません。歩行者でも特に高齢者や車いすの人はとっさに迫りくる自転車をよけることはできません。
ここでよく考えてほしいのが、交通ルールを守るということは「自分を守る」ということ。違反状態で歩行者にケガをさせてしまうのはもちろんのこと、自転車同士の事故が起きた場合でも、ルールを守っていなければ出るとこ出られたときに圧倒的に不利になります。相手の治療費(しかも交通事故の場合健康保険は使えない)、自転車の修理費を全部自腹で払えますか?
今回の兵庫の法案がすばらしいと思うのは、事故減少のために厳罰化するのではなく、保険に加入してもらうという手段を取ったこと。事故を起こしてしまったときの安心感もありますが、いくらか自転車利用にお金を払うことで責任感が生まれ、他者やモノに対する気配りや思いやりが生まれるのではと思いました。これで事故が減るのであれば処罰で挑むよりははるかにいいことですよね。