猿一匹 酔って候

介護の現場で働く人たちのための応援WEBマガジン「Live-up Worker」(リブアップワーカー)編集長大西のブログ。活動記録や日々思ったことなど綴っていきます。

ブームで終わらせないために

2013年のLive-up Worker創設以来、順調に取材を展開して特集記事を組んできましたが、取材を断られたことが過去に一度だけありました。

都内にある某大学のボランティア活動を取り上げようと思ってコンタクトを取ったのですが、「担当教授が多忙で応対できない」という理由で断られました。

もともとこの大学の近隣にある、空洞化が進むマンモス団地の空室を有効利用しようという運動が発端となったもので、それが発展し、団地内に住む高齢者の安否確認やイベント開催などによる交流、そして地域活性化につなげようという取り組みだったような気がします。

連絡の窓口だった、女子学生だか教授のはしくれだかわからないようなおねーちゃんは非常に愛想も悪く、正直僕の中でこの大学のイメージは相当悪くなりました。いや愛想が悪いというよりは、あまりに覇気がないというか…

しかしよくよく調べてみると、この団体のHPらしきものはここ2年ほど更新されておらず、さらには地元の新聞社とのトラブルも発覚しました(まあこういった経緯があるのでリブアップワークスもちょっと怪しまれたのかもしれないね)。結論としてこの活動は、僕が取材申し込みをした時点ですでに衰退しきって外部に紹介できるような状況でなかったのだと想像します。

かつて別の大学の教授に取材したときのことですが、その教授いわく学生ボランティアには「ブーム」があって、学生はその時のブームに便乗してサークル活動にのめり込むそうです。例えば「ごみ拾いなど環境美化」→「高齢者との交流(社会福祉)」→「大震災後の被災地復興支援」といった具合でしょうか。

もちろん人間体一つですから、いくつもボランティアをかけ持つなんてことは至難の業です。ただし何か一つでもいいので「継続」して取り組むことが大事なのではないかと思います。また在学中は一生懸命取り組んでいても、卒業し就職すれば仕事第一優先になるのは当たり前。そんな厳しい状況の中でボランティアを初志貫徹で頑張っている人ってどれほどいるのでしょうか?

大学側もサークル活動の一環で展開するのではなく、活動の楽しさややりがいはもちろん、自分たちの行いが社会にどのような影響を及ぼすのか、どう世の中を変えていけるのか、などまで踏み込んで、学生たちをリードしていくことが求められるのではないかと思います。

活動が途切れて一番がっくりくるのは団地に住む高齢者の方たちなのではないかと思いますよ。