猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

編集後記 ~一番辛いのはこの人なんだ

Live-up Worker9月号更新しました。

http://liveupworks.com/

まず、前回の3月更新から日にちが相当空いてしまったことについてお詫び申し上げます。プライベートで引っ越し等ありバタついていて、なかなか企画を練る時間が取れませんでした。

今回の特集は、ストレスチェックがテーマ。12月にスタートとなる「改正労働安全衛生法」に伴い、事業主による被雇用者へのメンタルマネジメントが義務化されることになりました。心の問題は一朝一夕で解決できる問題ではないですが、現代を生きる誰しもが、なんらかのストレスを抱えていることは事実。症状が深刻になる前に、なにか対策を立てるときの一助になれば幸いと思います。

さて、こんなことを書いている間にも、介護職員による施設入所者への暴力・虐待のニュースが流れてきています。

説明したことをすぐ忘れる、コールボタンを何度も押す、食事の時間が遅い等々、自分の思い通りに動いてくれないことに腹を立ててこのような暴挙に出てしまうのでしょう。もちろん初めから暴力をふるいたい人なんているはずない。でもストレスがある一点の限界値を超えた瞬間、堰を切ったかのように矛先が入所者へ向けられてしまうのは恐ろしいことです。

もう10年以上前の話になりますが、僕の母が老犬の面倒を見ていました。夜中に吠えたりした犬を必死になだめていましたが、睡眠時間を削られ母も相当ストレスを感じていたようです。

でも母は、

「私も辛いけど、一番辛いのはマル(犬の名前)なんだよね」

そう言い聞かせて頑張っていました。

もし皆さんが普段接している人にストレスや怒りを覚えているようだったら、「一番辛いのはこの人なんだ」。こう思い出してほしい。暴力なんて振るえば関わっている全員が不幸になります。人の役に立ちたくて選んだ仕事なのだからきっとそう思えるはず。Live-up Workerも引き続き、皆さんのお役に立てる、勇気づけてあげられるよう頑張っていきます。