東洋経済オンラインに興味深い記事が掲載されていました。
普段私たちが何気なく乗っている路線バス。バスの車内のデザインはバリアフリーの視点からさまざまな決まりごとがあるそうです。シートはブルー系、手すりはオレンジ。注意を喚起する目立つ色と落ち着きを感じさせる寒色をうまく織り交ぜたといったところでしょうか。
またバスの構造自体も低床設計に変わってきました。車いすやベビーカーの人でも乗車できるような設計ですね。今まで床下にあったエンジンはバスの後部にまとめられたので、バスの後部の床は前方に比べ1~2段ほど高くなっています。
しかし車いすやベビーカーの人が乗車できるようになったとはいえ、かなり乗りづらいことには変わりないような気がします。その理由は「座席」にあるのではないでしょうか?
バスの座席は完全に固定されているのでスペースが限られてきます。ガラガラの車内でもベビーカーをどこに置いていいか迷っている人をたまに見かけるのですが、仮に座席がなければもっとストレスなくベビーカーの乗車ができるのではないでしょうか。
実はヨーロッパを走っているタイプの路線バスは、座席の部分(上記写真)が映画館のイスのように手で下ろせるタイプになっているんです。そのため座りたいときに座席を下ろせばよいのです。こういう設計にするだけで本当に社内が広々と感じるんです。イギリスの路線バスは日本とは異なり出入り口が前方一カ所しかないのですが、出入口付近のイスは基本折りたたみ式のため、ベビーカーが一緒でも非常にスムーズに乗降ができます。
日本でもこういった車両が増えれば、バリアフリー以外の面でも通勤ラッシュなど混雑時の輸送パフォーマンスにも寄与することでしょうしいいことづくめだと思うのですがね。