猿一匹 酔って候

介護の現場で働く人たちのための応援WEBマガジン「Live-up Worker」(リブアップワーカー)編集長大西のブログ。活動記録や日々思ったことなど綴っていきます。

F1と少年ジャンプと非国民

f:id:liveupworker:20170409133551j:plain


サッカー・ワールドカップの出場国が、2026年大会より32→48か国に増えることになりました。これによってアジア圏の出場枠が4.5→8に拡大され、日本を含むより多くの国が世界の檜舞台に立てる可能性が高くなりました。

日本は1998年のフランス大会以降全大会に出場しており、国レベルでのサッカー人気も高まってきています。最近じゃ、重要な代表戦のある日の夜は、渋谷あたりでサポーターたちが奇声をあげたり街中をゴミで散らかしたり、マナー面の悪さが度々問題視されていますが、それでも国を挙げて代表チームを応援する姿勢は決して悪いものではないでしょう。

日本人ならば日本のチーム、日本人選手を応援するのは当然…… と考えるかもしれませんが、この「当たり前」の概念をブチ壊そうとするキャンペーンがつい数十年前の日本であったことをご存知でしょうか?

遡って1990年代初頭。当時爆発的な発行部数を誇った『週刊少年ジャンプ』。このマンガ雑誌を発行する集英社がF1の「マクラーレン・ホンダ」のスポンサーになったのです。つい先日も、楽天がスペインサッカーチーム「バルセロナ」の次期スポンサーになることが発表されましたが、それに等しいバブリーな出来事だったと記憶しています。
ただ楽天とは違い、ユーザーがほぼ子どもに限定されるマンガ雑誌の名前でスポンサーに就いたのですから、楽天以上の大きな挑戦とも言えるかもしれません。

当時のマクラーレン~は、かのアイルトン・セナ、ゲルハルト・ベルガ―を擁するチャンピオン格のチームで、他のチームにもアラン・プロストナイジェル・マンセルネルソン・ピケジャン・アレジ、ミカエル・シューマッハーなど錚々たるビッグネームが名を連ねます。

マクラーレン自体はイギリスのチームですが、ホンダがエンジンを提供していたこともあり、ネームバリューと日系のつながりを重視してスポンサー選びをしたことだと思います。そのジャンプも誌面で大々的なキャンペーンを展開し、巨人・大鵬・卵焼きと並ぶような「子どもの好きなもの」にF1というスポーツ、そしてマクラーレン~というチームを刷り込もうとしていたのだと思います。

ただ当時のF1には中嶋悟鈴木亜久里という日本人ドライバーが居ました。F1はほぼマシンのエンジンの性能で勝負が決まると言われる世界。強豪チームと比べ低性能なエンジンであったこの2人のチームが表彰台に立つことはなく、ジャンプ読者の中でも、この2人の存在は知ってはいるものの日本人である彼らを応援しようとする声は一切聞かれませんでした。

そればかりかジャンプ読者のクソガキどもは、彼らを貶めるような行動までとっていました。同誌の最後のページに「ジャンプ放送局」という、読者から投稿されたハガキを紹介するコーナーがあるのですが、当時寄せられたハガキの内容には以下のようなものがありました。

アイルトン・セナはスリックタイヤ。中嶋悟はリタイヤ

(ことわざの「無理が通れば道理が引っ込む」とかけて)セナが通れば悟は引っ込む

など恐れを知らないクソガキの投稿とはいえ結構ドギツいものがありますが、こういった内容を臆することなく編集部は次々掲載していました。

実際、多くの人たちが、小さいころから森〇学園のような愛国心を育んだ教育を受けているわけでもなく、そのためブームに乗じて国(日本人)を応援したり、応援しなかったりする軟弱な精神が培われたのだと思います。イギリスではサッカーのフーリガン(暴徒)が社会問題(例えるならば日本の暴力団抗争と同じレベル)になっていますが、熱しやすく冷めやすい程度の愛国心がある日本ではそのような問題にまで発展する危険はなさそうです。“渋谷あたりで騒いでいる人たち”も、仮に日本がW杯予選で敗退すれば、恐らく本大会なんて見向きもしないでしょう。

結局は、自分が楽しめる範囲で、周囲にさしたる迷惑をかけず適度に応援することが
スポーツビジネスとうまく付き合っていくために必要なことではないでしょうか?
周囲がみんな松〇安太郎みたいだったらうるさくて仕方ないですよね…?


あと最後に、トップの写真によ~く目を凝らすと「ジャンプ」のロゴが確認できます。
集英社はこんな豆粒みたいなロゴのためにいくら払ったのでしょうかね? てか外国人カタカナ読めないし。