猿一匹 酔って候

介護の現場で働く人たちのための応援WEBマガジン「Live-up Worker」(リブアップワーカー)編集長大西のブログ。活動記録や日々思ったことなど綴っていきます。

ケアマネジャーが危惧する介護現場

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先日、現役のケアマネジャー(居宅支援のステーション勤務の方2人)を対象にヒアリングする機会がありました。質問項目はいくつかあったのですが、最後に自由記述という形で日々思っていること、問題と感じていることなどを書いていただきました。

そのお二人の意見に共通していたのは、介護現場は疲弊しているので抜本的な解決策が必要だという内容でした。ただお二人が指摘していたのは、介護職の肉体的な疲弊というよりは、入居者の家族がヘルパーに要求するものがあまりに厳しく、ヘルパーが精神的にパンクしてしまっているという点でした。

ご存知のとおり比較的安価な介護保険施設は、特に都心部では入所待機者がウン百人といる状況。そのため少しでも経済的な余裕がある家は有料老人ホームを選択せざるを得ない状況です。ていうかウチもそうです。

最近では入居一時金(アパートでいう敷金みたいなもの)がないホームも増えてきましたが、それでも月々の支払いが厳しい家もたくさんあるはずです。そのような中、家族がどうしてもわがままになってしまい、「こんだけ高いカネ払っているんだから、それくらいやって当然でしょ!」という姿勢の人が少なからずいることを危惧されていました。いま流行りの「モンスター〇〇」というヤツですね。

基本的に家族とヘルパー(事業者)の間に信頼関係がなければよいケアはできないと思います。ていうか世の中の仕事なんてみんなそんなもの。

肉体的なキツさに加えて、賃金や時間的拘束の問題もあります。認知症が進んだ高齢者の場合、本人からドギツい言葉の暴力を浴びせられることもあります。そのような中、たまに訪れる家族からも非難されているようではあまりに現場の職員は救われません。

自分たちが、そして自分の子どもたちが老人になった世界を想像したとき、動けない自分たちの面倒を誰が見るのでしょうか? すべての解決策になるわけではないですが、人に感謝する気持ちは絶対に忘れないでほしい。ここが失われてしまえば「人のために働くこと」そのものに意味がなくなってしまうのですから。