猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

お互いが「ありがとう」

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いよいよGW突入! 気候も暖かくなりのんびり過ごす良い季節となりましたね。

さて、僕は今のマンションに引っ越してきてから路線バスを使う機会が増えました。最寄駅まで少々距離があるのと、電車の初乗り運賃が高いこともありバスをよく使います。1本で自宅ー銀座~東京駅まで行けるので便利なんです。

ここ数年、バスに乗っていて思うのですが、運転手の接客態度が格段に良くなったような気がします。停留所に着いて扉を開けるとき「お待たせしました」とか、「急停車します、ご注意ください」とか、次の停留所を知らせる自動ガイダンスに加えわざわざ口頭で「次は〇〇です」「降りる方はいらっしゃいませんか?」と付け加えたりとか… 正直そこまでしなくていいよ、と思えるくらいです。

僕が小さかったころ、大体バスの運転手は愛想が悪かったのを思い出します。もともと路線バス会社はそのほとんどが鉄道会社系列であって、どこか親方日の丸なところがありますからね。

まあ、お客さんに気持ち良く利用していただこうという取り組みは素晴らしいことだと思います。しかし最近、利用客側の態度にも変化が見られるようになりました。

通学などで小学生くらいの子どもをよく見かけるのですが、下車する際、ほとんどの子どもが「ありがとうございました!」と運転手に告げて降りているんです。おそらく学校であいさつをするように教育されているのではないかと思います。これは僕が子どものころになかった習慣です。

日本では「お客さま=神様」という利害関係がはっきり明確になっていますが、鉄道(バス)はその例外だったと思います。しかし今、サービスを提供する側と利用する側がこうやってお互いに感謝の言葉を口にするようになりました。バスだけでなく色々な業態でこういった習慣が広まってくれたらいいなと思いました。