猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

知らなかった! 自転車のNGな乗り方

約10年間乗った自転車を買い替えることにしました。

約半年前に、今の自転車をメンテナンスに出しに行ったときのこと。まだまだ頑丈かと思っていたのですが、店員いわく、ペダルの軸の部分が相当劣化が進んでいるみたいで、もはや修理では対応できないレベルにまで達しているとのことでした。もともと中古で買った自転車なので、その点も踏まえると、やはり替え時なのかなあと納得しました。

経年劣化もありますが、最たる理由は自転車の「立ち漕ぎ」にあるようです。通常は左右両ペダルとサドルで体重を支える構造になっていますが、立ち漕ぎすると全体重をペダルだけで支えることになるので、ガタが早く来るみたい。大事に長く乗りたいのであれば絶対に立ち漕ぎはNGですよ、と念を押されました。

今はネットで色々と物を調べられる時代になりましたが、こういった乗り方がNGだったとは知りませんでした。どうにかして、もうちょっと普及啓発してくれないものかねぇ…

とりあえずこのブログ読んだ人は、今日から絶対立ち漕ぎは止めましょう!

お兄さんとの約束だゾ!

No more 人工甘味料

近所のスーパーでペットボトル入りのフルーツ牛乳が特売されていたので1本買って帰りました。「フルーツ牛乳」と言えば、コーヒー、イチゴと並ぶ「3大フレーバーミルク」と言えるのではないでしょうか。ひと昔前は瓶入り、最近でも紙パック入りのモノが主流で、風呂上がりの楽しみでもありますね!

そんな牛乳がペット入りになったのも時代の流れなのでしょうか。あまり細かいことを気にせず口に入れた瞬間、衝撃が走りました。

 

ク ソ マ ズ イ

 

まず、味が薄い。フルーツ(と言っても香料だけど)の香りもしない。そして致命的なのが「甘さ」。果物や砂糖の甘さではなく、人工甘味料ステビア)の甘さしか感じないのです。

メーカーは伏せておきますが、原料は以下のとおり記されていました。

 

乳等を主要原料とする食品(ドイツ製造)、砂糖、脱脂粉乳食用油脂、デキストリン、濃縮果汁(オレンジ、りんご、西洋なし、パインアップル、レモン)、バター、食塩、バナナピューレ/酸味料、乳化剤、香料、酸化防止剤(生コーヒー豆抽出物)、甘味料(ステビア、着色料(β-カロテン)

 

ダイエット志向の高まりを受けてなのか、最近の市販の飲み物は砂糖ではなく、ステビアばかり使われるようになりました。特に缶チューハイ、缶コーヒーはその色が強いです。僕はこのステビアの不自然な甘さが大の苦手。そのため缶コーヒーを飲む頻度も昔に比べて大幅に落ちました。

また、ステビアが主流になってしまうと、小さい子どもはこの不自然な甘さをデフォルトとして覚えてしまうのではないかという危機感もあります。

砂糖が貴重品で入手が困難というのならば理解できますが、そんな事情はないはず。すべての飲料メーカー、食品メーカーは今一度ステビアの使用を考えていただきたいと思います。もちろん気にならない人も大勢いるかとは思うので、砂糖orステビアどちらを使用しているのか、パッケージにわかりやすく記載する必要があると思います。

スイカ嫌いな子どもだっているんです

僕が介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を取得したときのエピソードを一つ。

グループを組んで「食事を食べようとしない入居者にどうやったら食べてもらえるようになるか」というロールプレイをしました。介護士役の僕は「○○さん、ごはんができましたよ。熱いうちに食べないと美味しくないですよ~」と言ったところ、講師はこう言いました。

「それってあなたの感想ですよね(byひろ○き)」

確かに「熱い=美味しい」というのは勝手な思い込みです。僕の弟なんか、天ぷらは揚げたてのカリっとしているものより、コンビニ弁当などに入った衣がしなしなの方が好みだと言っていました。相手のことを知ろうとせずに、ステレオタイプで決め付けるの良くないことです。

この勝手な大人の「決めつけ」でやたらと子どもが食わされるのが、夏の風物詩でもあるスイカ。僕は小さいころからスイカがあまり好きではありません。水分が多いので調子に乗って食べ過ぎるとすぐにお腹を下します。皮が大量のごみになるし、少しでも放っておくと虫が湧く。第一水分補給したければ水を飲めばいい。

ところが多くの高齢者は、どうも「子どもはスイカが好き」という、よくわからない固定概念を持たれているようです。僕も小さいころ、帰省した際にやたらとスイカを食った(食わされた)記憶があります。それで嫌になったのかもしれません。多分、僕が年老いて施設に入る年齢になったら「あら大西さん、なんでスイカ食べないんですか? 冷たいうちに食べたほうが美味しいですよ~」なんて言われるのかな?

『非正規介護職員ヨボヨボ日記』を読んで

還暦を迎えた著者が初めて就いた「介護の仕事」で覚えた悲喜こもごもを綴ったノンフィクション。リストラなどで仕事を失い、同年代で介護の道を志した人も多いことかと思います。共感できたところ。反面、大きくギモンに思ったことなどがあったので感想文として記しておこうと思います。

就職前のミスマッチを回避する意味では読んでおきたい

著者は認知症グループホームに勤務していると思われるが、実際の入居者(認知症高齢者)とのやりとりがかなり具体的に描かれているため、「介護はこんな仕事」「認知症への対応方法」という予備知識を得るにはよい内容だと思います。介護職には興味あるけど、実際の仕事内容がよくわからず不安。という人は一度目を通しておくのもよいかもしれません。

守秘義務は大丈夫?

大きな疑問に思ったのは、内容が具体的ゆえ、入居者をはじめとする登場人物がヘタすると特定できてしまうのではないかという点。仮名を用いてはいるものの、その人の過去の経歴や、認知症の中核・周辺症状まで詳しく書いてあるケースもありました。また作中、スタッフ一同から嫌われている‟お局様”的現場リーダーが出てくるのですが、その人のことも糾弾しているため、職場での人間関係が崩れないかと妙な心配をしてしまいます。

どの仕事でも「人生経験」が大きな基盤になる

作者の真山氏は、これまでに広告代理店や建設業界など、さまざまな仕事を経験してきた方です。また小さいなりに会社を興したこともあります。それゆえ豊富な人生経験があり、人心掌握に長けているはず。本著の最後に「(自分は)介護での知識や経験は低いが、今までに得てきた人生経験はこの仕事でも生きるはず」と述べています。

正直、60歳でまったくの未経験分野に入って、子どもほど年齢の離れた人に頭を下げて仕事を教えてもらうことは、屈辱とも言えるでしょう。それでも自分の中での「積み重ね」があれば、どの仕事にも応用できると、ポジティブな気持ちでとらえていることは、同じような境遇で介護業界に入った人にとって大きなアドバイスとなるはずです。

軽度の認知症患者と向き合う場合、コミュニケーションスキルは大きな財産です。「経験」が自らを導き、成長させてくれる源泉となることを身をもって証明してくれているでしょう。

働く人の間でも「多様性」が認められるように

他の方が書いたレビューを見てみると、「職員自らが介護を見下している」「介護のマイナス面ばかり取り上げている」「当たり前の内容ばかりで共感できる点がない」と厳しいコメントも目立ちます。

残念ながら介護業界はプライドを持ってこの仕事に就いている人たちばかりではありません。真山氏のようになし崩しでこの世界に飛び込んだ人も大勢います。どの仕事においても同じですが、「職場」はさまざまなバックグラウンドを持った人たちの集まりで、各人の過去を理解することは不可能に近いはずです。それゆえ、お互い理解し意識のすり合わせを図っていくことも、健全な「職場」を作っていく上では重要なことだと思います。建前ではどこも「お客様第一」を掲げていますが、職場を作るのは働いているスタッフ一人ひとりなのですから。


https://books.rakuten.co.jp/rb/16675285/

久々の更新です

長らく更新していませんでした。

1月の下旬に例の感染症に罹患し、1か月ほどその後遺症に苦しんでおりました。すぐさま2月には、ロシアのウクライナ侵攻がスタートし、なんとも重苦しい気持ちに包まれていました。

 

写真の本は4~5年前に購入した本ですが、改めて読み返してみることにしました。

他人(他国)を非難するのは簡単なこと。でもその背景にあるものを知らずして、安易に他者を非難するのはフェアではない気がします。本一冊読んだところで得られる知識なんて、たかが知れているでしょうが、世界情勢を少しでも理解する上では決して無駄にはならないはずです。

いかなる理由があっても殺人はダメ。「軍事侵攻」なんて言葉が用いられていますが、
これはもう立派な「戦争」です。

こんなことを書きながらふと窓の外に目をやると、空は今日も青い。空の青さは地球上どこにいても平等に人の目に映るはず。戦火の地でも、そこに暮らす人が青空の美しさを感じることができる日常が戻ってくることを切に願います。

モノマネの進化系

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たけし「ダンカンばかやろう」は「言ったことが1回もない」

https://www.sanspo.com/article/20210328-RRUZ57K4S5LSZJOIZEZU7VY4VE/

松村邦洋はじめ、ビートたけしのモノマネをする人は多数いますが、例のお決まりのセリフは一度も言ったことがないとのこと。

こういった例が広がるのは、TV番組『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』の影響が大きいような気がします。番組常連である古賀シュウのネタなどが顕著で、以前なぎら健壱のモノマネで「チンカチンカのルービーで(「カチンカチンに冷えたビールください」の意)」と言ったあと、某スポーツ紙のコラムでなぎら氏本人から、「俺そんなセリフ言ってないのに、イメージで言われているんだろうね」と返されていたことがあります。長島三奈の「たちつてと」の発音を「たてぃとぅてぇと」に置き換えるのも古賀さんの鉄板ネタですね(笑)。これは長嶋さんから苦情が来たそう。ホリのキムタクのモノマネ「ちょ、待てよ!」の「ちょ」もホリ独自の見解で入れているそうです。

同番組含めて最近のモノマネは、実際の本人の模倣をするに飽き足らず、「この人はこんな事を言いそう」という固定概念や先入観で成立しているようです。言うは易しですが、ある意味「無」の状態から笑いを生み出すため、芸人のセンスが問われるところです。こういったセンス(時にナンセンス)には非常にクリエイティビティを感じるので、もっと色んなネタが出てきてほしいと期待しています。

話は変わりますが、僕が高校生のとき、卒業文集とかに載る「クラスの〇〇な人ランキング」で、「よく早弁する人」の第3位に選ばれたことがあります。一回も早弁したことないのに。

これも「大西ならやりそう」という勝手なイメージを持たれたが故なんですよね。

イメージって本当に重要ですね。どこまでも一人歩きするし、それでいて自分では歯止めがかけられないという(涙)。

漢字 カタカナ ひらがなの使い分け

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年末と年明けにヤボ用があって逗子・葉山(神奈川県)の方に行ってきました。道中で介護サービス事業者の広告や送迎者をたびたび目にしたのですが、こんな名前の事業所がありました。

「櫻」

「櫻」は旧字体。よく言えば凛としていて格式高いイメージ。悪く言えば、お堅くどこか古臭いイメージが抜けないかなという気がします。「桜」の名前を冠している会社は介護系以外にもゴマンとあります。

ただ、最近はひらがなで「さくら」と書く所が多いのではないでしょうか? やはりひらがなだと、どこか親しみやすく優しい、柔らかいイメージが生まれます。もちろん漢字がダメということはないですが、福祉・介護の業態で言うと、ひらがなを選択するメリットはあるような気がします。

あと、「湘南の凪(なぎ)」という事業所の車も見かけました。ステキな名前ですが、「湘南乃凪」と一文字漢字に換えるだけであら不思議、オラオラ系の男4人組がお迎えに来てくれるではないですか。

そして、カタカナだとちょっと怪しい、胡散臭いイメージが付きませんか? 盛り上げや“やらせ”役を意味する「サクラ」は、必ずカタカナで書きますよね。「監督」と書くと至って普通ですが、「カントク」と書けば、あのスケベそうなチョビヒゲが脳裏に浮かぶのは私だけでしょうか(笑)。

 

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ほとんどビョーキです


女の子の名前でも、優しそうなイメージという理由でひらがなの子がいますね。人から覚えてもらいやすいし、年をとっても簡単に自分の名前が書けるのもポイントでしょう。

文字一つ取っても、さまざまなニュアンスを持たせることができるのは、やはり日本語ならではの魅力ですね。なんてことを海風が吹き抜ける、バス待ちの寒空の下で思った次第です。