猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

カネはあるところから搾取すべきなのか

最近の福祉・介護関連ニュースで一番注目を浴びているのが、介護報酬6%引き下げについてではないでしょうか?

引き下げ賛成派の意見で、一番強調されているのが「内部留保」。つまりそれなりの利益を出しているのだから、利率をもう少し押さえても差し障りないんじゃないの? という意見です。

確かに収益が大きければ大きいほど課税はされるのは当然だと思います。しかし福祉セーフティーネットの役割があるので、そういった法人を一般の営利企業と同じように扱うのもどうかと思います。

僕は直接社会福祉法人を経営しているわけではないので断言はできませんが、内部留保(≒儲け)があるのに現場で働く職員にきちんと還元されていないのではないのかと勘繰ってしまいます。

さらに今日こんな記事を見つけてしまいました。↓

岐阜の社福理事長が私的流用 職員使って自宅修繕 - ニュース - アピタル(医療・健康)

社会福祉法人の代表が、職員を使って自宅を修繕させ、その材料費などを法人からねん出させていたとのこと。こういったことが頻発すると、報酬引き下げを主張する賛成派の大きな追い風になってしまいますね。

あとこの記事で気になったのが、修繕に当たった職員はイヤイヤ引き受けたのか、ゴマスリ目的で積極的に引き受けたのか、普段どんな顔して理事長と接していたのでしょうかね? そんな人間模様もちょっと気になりました。