猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

私の(音楽)履歴書 その2

高校と中学で音楽環境の何が変わったのか? それはずばり「バンド」です。

僕が通っていた中学ではバンドをやっている友だちが皆無で当然「軽音楽部」なるものもありませんでした。中学の音楽の授業でクラシックギターを弾くというのがあったのですが、僕はクラスの男子の中で一番点数が高く、単純な僕は「よし!高校に入ったらバイトしてギター買ってバンドを組もう!」と淡い夢を抱くようになりました。まあ、このときの課題曲は『四季の歌』で、3コードさえ覚えてしまえば誰でも弾ける曲だったんですけどね。

いよいよ高校進学。同級生や先輩の中には中学からギターを始めた腕達者な人もいて、自分の中ですごく世界が広がっていくような錯覚がしました。そして部活動入部のXデーを迎える。軽音楽部に入部を希望する1年生が教室に集められ、上級生から「では何の楽器をやりたいか手を挙げてくださーい」と言われ挙手が始まる。

「ドラムやりたい人ー?」 …

「ベースやりたい人ー?」 …

「ギターやりたい人ー?」 ザワザワザワ~

「あー、こりゃギターが圧倒的に多いですね。まあとりあえず集まった人同士でテキトーにバンド組んでくださいねー。ということで解散~」

実に教室に居たヤツの8割くらいがギター希望。しかもこんな偏りがある中で「バンド組んでくださいね~」はねえだろ。とりあえず近くに座っていたキーボード志望の子とギター志望の子とバンドを組むことに。

そのギターのヤツから「ねえオマエベースに転向する気ない?」と唐突なコンバートを打診される。そのオファーを固辞したところ、「オマエそこまで言うなら絶対途中で投げ出すんじゃないぞ、いいなわかったな!?」とよくわからない脅迫まがいの叱咤まで受ける始末。おまけに3人の曲の好みもバラバラで何の曲を演るのか話がまとまらない。結局一度も音を合わせることなく空中解散することになりました。まあ「音楽性の違いで解散」ってことでいいのかな?(続く)