猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

喪失

先々月、肺がんのため亡くなられたタレントの愛川欽也さん。あまりに急だったのか、妻で同じくタレントのうつみ宮土理さんは憔悴のあまり自身のラジオ番組を降板してしまったとのことです。

よく女の人は亭主が亡くなると元気になると言われています。

今まで一家の大黒柱のために滅私で尽くしてきたものが急になくなり、これまでと打って変わって持てる時間をほぼ自分のために費やせる。この解放感が元気になれる秘訣なのでしょう。不謹慎に思われるかもしれませんが、ショックで塞ぎ込んでしまうよりははるかにいいことだと思います(ウチのオカンも言ってたから間違いない、ウン)。

ところが愛川夫妻の場合は、うつみさんが完全に塞ぎ込んでしまっている。TVの会見を見ていても、本当に故人のことを愛していたんだなと思いました。

一般の夫婦と違うのは、お互い芸能人でお互いそれぞれ大事な仕事を抱えていたこと。芸能人の結婚→あっという間の離婚の実例は枚挙にいとまがないですが、多忙かつ強い個性が無ければ生き残れない芸能界を考えれば、長く夫婦生活を続けることの方が奇跡に近いんじゃないかとも思ってしまいます。強い個性でぶつかり、交じり合いながらも円満な夫婦生活を続けてこられた背景は、決して第三者にわかるものではないでしょう。

簡単に「立ち直れ」とは言えませんが、少しでも心労を軽減して一日も早く元気な姿をお茶の間に見せてくれればと願います。