猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

国産? 外国産?

f:id:liveupworker:20150705220448j:plain

今日のお昼はコンビニで買った納豆巻き。

ラベルに目をやると「国産大豆」の文字が…

最近「国産大豆使用」と謳っている商品をよく目にするような気がします。ご存知の方も多いとは思いますが、日本の大豆や小麦粉のほとんどはオーストラリアなどからの輸入品です。でもなぜ国産品を頻繁に見かけるようになったのでしょうか?

月刊「農業経営者」副編集長、浅川芳裕さんの著書『日本は世界5位の農業大国』によると、大豆や小麦粉など自給率の低い作物を作れば「転作報奨金」という補助金が支給されるため、補助金目当てでこれらを作る農家が増えているとこと。

しかし浅川さんは、国産の大豆や小麦粉は、品質が外国産より著しく劣ると指摘しています。確かにこの納豆巻きも食べたところで「やっぱ国産だから旨いよな~」とはなりませんでした。

このような農家で作られた大豆や小麦を使った商品は「国産」とラべリングされ、そのブランド力を武器に消費者に喜ばれているのでしょう。確かに僕自身も外国産の食品よりも国産の方が安心な印象を受けますし、ほぼ同等の価格で売られていたら間違いなく国産品を選ぶと思います。でも裏にはこうした国や農協の思惑があることを頭の片隅に置いといたほうがいいかもしれません。

あ、ついでに言うと、コンビニやファミレスなどで使われている米には、外国産(アメリカ・中国・オーストラリアなど)のものが大量に流通しているんだと。せっかく大豆が国産なのに肝心のコメが外国産じゃ元も子もありゃしねぇと思いませんか?