♪言いたいことも言えないこんな世の中じゃ~ ポイズン~ という歌がありましたね(←古い)。私大西、思いのたけをぶちまけてきましたよ。えっ? 何の話かって?
先日のシルバーウィークの真っただ中、Live-up Workerでイラストを描いてくださってるイラストレーターの渡辺貴博さんが主催するイラスト講座に、ゲスト講師として出席させていただきました。
渡辺さんは、集英社の「Vジャンプ」や女性週刊誌などにも連載されている新進気鋭のイラストレーター。先日お子さんも生まれたとのことでますます活動に力を入れられているようです。
当日は体調不良で欠席の方もいらっしゃったので、あいにく少人数での教室となりましたが、一介のメディア代表として、生徒さんの作品についてコメントさせていただいたり、先日ビッグサイトで行われたコミケに乗じて、アニメや漫画の持つポテンシャルについて実例を交えながらお話しさせていただきました。
そのほかに伝えたかったことの1つとして、現在この分野を取り巻くトレンドとして、俗に言う「萌え系」イラストが跋扈し過ぎているという現実。こういったイラストは確実に「売れる」コンテンツなので商売上描くのは仕方ないことだと思いますが、なんでここまでミニスカの子やら目が顔の半分近くある子、やたらとオッパイがでかい子などばかり描くのだろうと疑問に思います。同じような玉石混交の描画ばかりに個性を見出すことはとてもできません。
実は僕が渡辺さんと初めてコンタクトを取ったのが、SNSサイト「mixi」のイラストレーターが仕事を募集するコミュだったのですが、そこに掲載されているイラストの8~9割が上記のような「萌え系」のものばかりでした。そのような中で僕が求めるイラストを描ける人を探すのは、意外と時間のかかる作業でしたね。
講座の最後に締めくくった言葉、というか僕が世のイラストレーター(これから目指す人も含め)にお願いしたいのが、
「食うための作品」と「自分が本当に描きたい作品」の両輪で活動してほしい
ということ。多大なマーケットがある萌え系の作品を描き続けるのも結構。でもブームなんていつかは去るものだし、そのときに自分の描きたいものを作ってこなかった人には何も残らない。ほんと空っぽの人間になっちゃうよ。
なんか苦言ばかりの締めになってしまいましたが、これがささやかな僕の本音です。