猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

寿命

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かれこれ10年ほど愛用していたボールペンが壊れました。先端の金具の内部のプラスチックがボッキリ折れてしまい、これはもう修復不可能。新しいのを買うことにしました。

他にも、ポケットに差すクリップは折れ、胴体の白いストライプ模様は摩擦によって完全に消え去り、ラバーの部分は積年の指圧でへこんでいる。写真からではうまく伝わらないかもしれないけど、完全にボロボロです。

思えば10年前、取材先でペンを忘れたことに気づき、急きょ同じビルの地下にあるコンビニで購入したのが出会いでした。手に取った瞬間、僕の手のひらにすっぽり収まる感覚が気に入り、どんなに早く、どんなに大量に文字を書いてもホントにストレスを感じない理想のペンでした。たった200円の安い買い物でしたが、こいつ以上のペンはこの世に存在しません(多分…)。ギターや車とかと同じで、抱えた瞬間、ハンドルを握った瞬間に何か運命的なものを感じる瞬間ってあるんだと思います。

「俺も10年間それなりに頑張ってきたんだな…」。へこんだラバーを眺めてそんな思いになりました。