猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

安易な名前貸しはキケン!?

f:id:liveupworker:20190710133426j:plain

ずっと前にスペイン産のにんにくを買ったのですが、すりおろしてみると下水みたいなニオイで「もう二度と買うか!」と思ったことがあります。それでもしばらくして「たまたま不良品が混じっていただけだよな」と言い聞かせて、もう一度試してみることにしました。

結果…

ウン、前よりは幾分マシに感じますが、どうしても水っぽさは拭えない。ハッキリ言いますが、中国産のほうがはるかに質がいいです。

品物を見ると、某有名シェフの「私がオススメします」と書かれたラベルが付いている。本当に品定めをしているのでしょうか? レストランで使っているのでしょうか? 少々値段が張っても国産品が一番良いとは思いますけどね!

シェフに限らず文化人が一躍有名になれば、たくさんの仕事が舞い込んでくることだと思います。本人の知らないところでマネジャーなどが仕事を引き受けて、肖像や名前を使われているケースもあるかもしれません。

いま世間を騒がせている吉本興業の「闇営業」も、仕事の中身や取引相手をよく吟味せずに請け負い、知らずに裏社会の片棒を担いでいたなんてケースがほとんどでしょう。相手からしたら、テレビに出ているそこそこの有名人が宴席に来てくれるだけで箔が付くわけですから。

今から20年前の話ですが、僕の叔父の結婚式になぜか故ポール牧師匠が来ていました。祝辞を述べ指パッチンしたあと、そそくさと会場を後にしましたが(笑)、このような形で芸能人が一般の企業や個人とかかわる例は珍しくなさそうです。

話はにんにくに戻りますが、このラベルを見て「プロが推薦しているんだから良品で間違いない!」と買った人も多いことでしょう。しかし、その品物が悪ければ、広告に使われた人まで悪い評判が立ってしまいます。ビジネスの相手や対象になるものをよく把握したうえで仕事を選ばなければ、後で取り返しのつかない状況になってしまいます。もちろん自分にも言えることで、個人主体で仕事をしている人は、こういったリスクヘッジには人一倍神経を尖らせておかなければなりません。

 

…ていうか、ポール牧は誰が呼んだのだろ??