猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

回転寿司は英語で何てーの?

先日「東大生が考えるクイズ」という類の本を立ち読みして、偶然開いたページでなんと全問正解しました。ですから、今日から1か月くらいは東大卒を自称してもバチは当たらないよね、俺??

…さてさて、そのページに書かれていたのが「次の英語群の中で和製英語はどれでしょう?」という問題でした。「サラリーマン」とか「Yシャツ」とか勝手に日本人が作った和製英語って結構存在するんですよね。ところが、そういったワードは当然英語圏の人には通じないので、実際英語では何て言うのかを知る必要があります。こういった具合に、英語で何て説明するのか悩む言葉のひとつが、ずばり「回転寿司」ではないかと思います。

実際のところ「回転寿司」はどう略されているのでしょうか? いくつか見てみましょう。

Rolling Sushi (ローリング・スシ)

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もう、まんまですね。ド直訳。上記のTシャツは築地の土産物屋でも売られています。イラスト効果も含め、観光客に対してもっともシンプルでわかりやすいのかもしれません。

Sushi Train(スシ・トレイン)

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電車のようにつながり、流れているからというイメージでしょうか。この「Sushi Train」はオーストラリアで展開している寿司レストランチェーンの店名に採用されていて、その名前が徐々に「回転寿司」の総称として認知されてきた可能性が高いようです。日本で言うソニーの「ウォークマン」やTOTOの「ウォシュレット」みたいな使われ方でしょうか。ちなみにお台場にある別の回転寿司屋でも「Sushi Train」と書かれていました。

Sushi-Go-Round(スシ・ゴーランド)

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ぐるぐる回ることから「メリーゴーランド」をイメージして付けられたようです。センスを感じますね。ちなみに今から20年近く前に発行された『NHKラジオ英会話入門』テキストのダイアログでこの「Sushi-Go-Round」というフレーズが登場しています。

「回転寿司は英語で何て説明したら…」

「Sushi-Go-Roundはどうかな?」

「あっ、ステキね、そのネーミング」

みたいなやりとりが記されていたので、ここから定着した可能性も否定できません。

 

それでも「Conveyor Belt Sushi」が一般的か???

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「回転寿司 英語」で検索すると真っ先にこれが出てきます。天下のグーグル先生が言うので間違いないでしょう。ただし、口語レベルで「Coveyor Belt Sushi」が定着しているかというとちょっと疑問です。個人的なイメージですが「Why don't you go Coveyor Belt Sushi?」(回転寿司でも食いに行かねぇ?)とネイティブがしゃべっているシーンが想像つきません。単語としてもちょっと長いかなと感じます。

結論

誤解なく相手に伝えたい場合、例えば見知らぬ人に回転寿司やの場所を尋ねる場合などは、無難に「Coveyor Belt Sushi」を。友だちや家族など顔なじみ同士で使う場合はその他の表現でよいかと思います。ただし「Rolling Sushi」だけはちょっと違うんじゃないかと思います。直感的に。