猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

スーパー

今年4月1日からスタートした「総額表示義務化」。
従来、売り手側の判断で、税抜きの本体価格または税込み価格好きな方を表示してよかったのですが、今後は税込み価格を必ず表示しなくてはなりません。

ただし、きちんと税込み価格を表記していれば税抜き価格を併記することは可能です。
この法改正を受けて、全国にあるスーパーマーケットも税込み価格表記のみに切り替わるものだと思っていましたが、

 

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結局変わっていない(汗)。違反にならないよう、きちんと税込み価格は記されてはいるものの、あくまで税抜き価格がメインで、目立たないよう申し訳ない程度に税込み価格が記されています。

 

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法令順守って、何かね?

 

スーパーマーケット側としては、1円でも安く消費者に見せたい腹心があるようで、
できれば税込み価格は記載したくない。なので今回の総額表示義務化は、正直ありがたくないものらしい。他店との競合もあるだろうし、店側の気持ちはわからなくもないが、現状10%にまで膨れ上がった消費税を鑑みると、税抜き表示の金額と、いざレジで支払うときの金額とのギャップに戸惑うのは消費者じゃないでしょうか? あくまで僕個人の意見ですが、グレーな範囲とはいえ法に抗ってまで、実際に支払う金額を堂々と
表示しないのは不誠実だと思います。

とはいえ、キャッシュレスが当たり前になってきている現代。サイフの中からお金が消えていく実感が乏しいから、どちらを表記したところで消費者にとってあまり関係のないことなのでしょうか。結局この法令も絵に描いた餅なのでしょうか?