猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

モノマネの進化系

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たけし「ダンカンばかやろう」は「言ったことが1回もない」

https://www.sanspo.com/article/20210328-RRUZ57K4S5LSZJOIZEZU7VY4VE/

松村邦洋はじめ、ビートたけしのモノマネをする人は多数いますが、例のお決まりのセリフは一度も言ったことがないとのこと。

こういった例が広がるのは、TV番組『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』の影響が大きいような気がします。番組常連である古賀シュウのネタなどが顕著で、以前なぎら健壱のモノマネで「チンカチンカのルービーで(「カチンカチンに冷えたビールください」の意)」と言ったあと、某スポーツ紙のコラムでなぎら氏本人から、「俺そんなセリフ言ってないのに、イメージで言われているんだろうね」と返されていたことがあります。長島三奈の「たちつてと」の発音を「たてぃとぅてぇと」に置き換えるのも古賀さんの鉄板ネタですね(笑)。これは長嶋さんから苦情が来たそう。ホリのキムタクのモノマネ「ちょ、待てよ!」の「ちょ」もホリ独自の見解で入れているそうです。

同番組含めて最近のモノマネは、実際の本人の模倣をするに飽き足らず、「この人はこんな事を言いそう」という固定概念や先入観で成立しているようです。言うは易しですが、ある意味「無」の状態から笑いを生み出すため、芸人のセンスが問われるところです。こういったセンス(時にナンセンス)には非常にクリエイティビティを感じるので、もっと色んなネタが出てきてほしいと期待しています。

話は変わりますが、僕が高校生のとき、卒業文集とかに載る「クラスの〇〇な人ランキング」で、「よく早弁する人」の第3位に選ばれたことがあります。一回も早弁したことないのに。

これも「大西ならやりそう」という勝手なイメージを持たれたが故なんですよね。

イメージって本当に重要ですね。どこまでも一人歩きするし、それでいて自分では歯止めがかけられないという(涙)。