猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

“ミナミ”マグロの行方

去る11月24日、東京・有楽町駅の広場で「美味しい! みなみまぐろフェス」(主催:日本かつお・まぐろ漁業協同組合)が開催され、見学に行ってきました。

 

ミナミマグロ」は、主に南半球に生息するマグロで、一般的に「本マグロ」と呼ばれるクロマグロと並ぶ高級魚として認識されています。本マグロは北半球、南半球ともに生息していますが、ミナミマグロはインド洋から南極までと、南半球にしか生息していません。日本に輸入されるミナミマグロは、主に漁場(船上)で瞬間冷凍にかけられ、焼津(静岡)や三崎(神奈川)で水揚げされます。今回のイベントは、本マグロと比べ人気や知名度で劣るミナミマグロの存在をPRしようと試みたものです。

 

イベントでは、実際に漁船に乗った漁師へのインタビューのほかパネル展示、冷凍マグロの販売などが行われていました。盛況に見えるイベントですが、今回このイベントを開催した背景には、業界が抱えるある課題を解決しようとする意図もありました。

 

その課題とは「ミナミマグロ」という名称です。

 

冒頭で「本マグロに劣る~」と書きましたが、本マグロと比べて下に見られる理由は、「ミナミ」というフレーズの響き。南方で獲れる魚であることから、環境の緩い温かい海で泳いでいるというイメージを、一般の人に与えているようです。またミナミマグロは、市場など業界人の間では「インドマグロ」とも呼ばれています。「インド洋」で漁獲されることに由来していますが、これも同様に「温かい海で泳いでいる」「(普段マグロを食べない)インド(国)から来ている」といったイメージを与えているようです。

 

いっそのこと「南極マグロ」に統一しては? という意見も出ているようですが、変に誤解を与えない、新しい名称が決まる日は来るのでしょうか? すごく気になるところです。


あと、個人的な意見ですが、「ミナミ」とカタカナで書くと、こんなイメージを持たれますよね。

 


ひらがなで「みなみ」だとだいぶ可愛くなりますが(笑)。