<前回からの続き>
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朝早く目覚めたので自室で作業の続きにとりかかる。土曜日の早朝ということもあり窓の外はとても静か。前日の深酒がたたることなく非常に気持ち良い朝を迎えることができました。
朝食はうどんの名店「どんどん」。安い値段で色々なトッピングもできておいしいと評判のお店。朝9時の開店ですが、開店前からすでに地元の人で長蛇の列となっておりその人気の高さが伺えます。味は関西風の薄味ベースですがダシがしっかいしていて毎日食べても飽きがこないのもうなづけます。
そのまま萩市内を回ります。続いては吉田松陰が興した「松下村塾」。とても古い建物ですが、室内の様子を間近に確認することができました。上記写真は松陰が幽閉されていた3畳間の居室。高杉晋作や後の総理大臣となる伊藤博文など後進の指導にあたったのは有名な話。
このあとは旧萩城跡、城下町を見て回りました。城下町はごく限られたエリアですが、高杉晋作や木戸孝允の生家もあります。
その後は車で下関まで移動。港町の休日ということもありマリーナは大勢の人で賑わっていました。港町であることも関係しているかもしれませんが、和洋折衷の建物やモニュメントも見られ、山陰側の萩とはまた違った趣のある場所です。
ここ下関では2つ目のコワーキングスペース「UZU HOUSE(ウズハウス)」にお邪魔しました。建築家でありオーナーの沖野充和さんは、割烹料亭が入っていたビル一棟を買い取り大胆にリノベーション。コーワーキングスペースだけでなくカフェ、コミュニティスペース、ゲストハウスの機能も持ち合わせているマルチな場所。建物のすぐ裏手には関門海峡が通り、ゆったりと潮の流れ(と言っても結構海流激しいけど)や、行き交う貨物船や遊覧船を眺めながら仕事ができるなんて、とても贅沢な時間になりそうです。
沖野さんは地元下関出身。大学進学で上京はしたものの、地元への強い愛着がありこの地で起業する決意を固めたそうです。50床ほどあるゲストハウスは金・土はほぼ満員らしく大盛況。土地柄韓国からのツーリストが多く、私たちがお邪魔したときも1階のカフェや2階コミュニティスペースには多くの外国人の方がいました。
最後は、僕のワガママを聞いてもらい美祢市にある「秋芳洞」へ行くことに。数年前からパワースポットとして注目されていた巨大な鍾乳洞です。自然にできた巨大なトンネルはとても壮大で、水の色や洞窟内に響き渡る水流の音は神秘的かつ自然の力強さを感じられるものです。
写真右上は「黄金柱(こがねばしら)」と呼ばれるもので、天井から滴り落ちた石灰分を含んだ水が何万年という時間をかけて凝固しできあがったものです。いわばつららですね。
エレベーターで地上に出ると、外の世界は広大な「秋吉台」。カルスト台地と呼ばれる地形で、緑の合間に石灰岩が所々顔を出しているのがわかります。国内にもいくつかカルスト台地はありますが、秋吉台は国内最大の規模を誇ります。
今回の来訪では、①でご紹介した「So-Say Lab.(ソーセイラボ)」で普段やっている仕事を体験しましたが、山口県ではお試しサテライトオフィスの拠点を合計14か所で展開しています。中には古民家を改修したもの、築浅ながら廃校になった中学校校舎をオフィス向けにしたものなど、実に特色豊かな拠点をたくさんあります。1泊2日のスケジュールですべての箇所を見て回ることは不可能でしたが、アクセシビリティやその町・地域の持つ雰囲気など、各人(企業)にあった場所を探して事業の新規開拓に乗り出してみることも、企業価値の向上につながるのかもしれません。
また現地で生まれる人と人、企業同士のつながりというのも、新たな価値の創造に寄与することでしょう。すでに山口県へ進出した企業もいくつかあります。今回そういった事業主からお話を聞く時間が取れなかったことは残念ですが、全国の自治体で同様の活動が活発になってきていることは事実です。今の世の中、やたらとグローバル思考が叫ばれていますが、全国各地に残されているポテンシャルというものも無視できません。国内でしっかりとした地盤を作り、人も会社もともに栄えていくことが、本当の意味で“価値のある”会社として認められていくのではないでしょうか?
<おまけ>
松下村塾「東京校」閉鎖のお知らせwwwwww
(参考)
うどん どんどん
http://www.s-dondon.co.jp/index.html
uzu house
つながる!ひろがる! OrangeConnect山口県サテライトオフィスサポートセンター