猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

Official鼻毛男dism

近年、脱毛エステの広告を目にする機会が増えてきました。特に電車の中吊り広告。美容外科なども含めると、車内広告の約半分くらいは美容・エステ系で埋め尽くされているような気すら感じます。男性も女性並みに外見の気遣いを求められているということでしょうか。

脱毛というと、僕自身とても気になる部位があります。それは「鼻毛」です。以前のブログでも書きましたが、僕は高校生のころガソリンスタンドでバイトをしていました。成長期にこんな排気ガスまみれの環境に身を置いたせいか、鼻毛の伸びが異様に早いのです。悪い空気を遮断しようとする防衛本能が働いたのでしょう。今でも、出勤前にきちんと鏡を見て、鼻毛が飛び出ていないか確認はしますが、油断しているとうっかりコンニチハしています(笑)。

そんな男子の身だしなみの天敵である鼻毛ですが、うかつにも、飛び出た鼻毛に「カッコいい」と思ってしまったことがあります。

以前、広告代理店で働いていたとき、子どもたちを対象にした、溶断・溶接で鉄のオブジェを作るイベントに取材で参加しました。講師役として地元の鉄工所の社長さん(イケメン・推定40歳くらい)が来てくれたのですたが、インタビューしようと近づくと、彼の鼻の穴から毛が。それもチョロッとではなく、筆先のような量の毛が飛び出ていたのです。

 

 

まったく隠す様子もなく堂々とインタビューに答えるその姿に、男らしさを感じてしまいました。鉄工所も排煙が出る所なので、かつての僕みたいに伸びが早く、いちいち鼻毛が出ているとか、そんなことも気にならないのでしょう。まるで髭のように蓄えた鼻毛は、羞恥の概念を飛び越えた存在感を放つものでした。これからはエチケットの天敵ではなく、ファッションとして「ハナゲダン」が評価される日が来るのでしょうか(来ないと思います)。