猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

Let's Sing a Song

少し昔の話になりますが、祖母とその友人(祖母と同年代の男性)、僕と妹でカラオケスナックに行ったことがあります。まあ若い人にはなじみが薄いかもしれませんが、カウンターの向こうにママがいて、キープのウイスキーとか焼酎のボトルがズラーっと置いてある感じの店ですね。

薦められるがままに歌わされるわけですが、他のお客さんも結構年配の人が多い。こういう店って見知らぬ客が同じ空間に居合わせても歌うものなのですよ。普段歌っている歌なんか歌ってもKYだろうし…

結局僕は谷村新司の『昴』を選曲。妹は石川さゆりかなんか入れてたけど兄妹そろって口裏合わせず空気を読みました(笑)。

まだ広告代理店に勤めていたときの話ですが、出張先の同じようなスナックで、クライアントのおじさん(50代)に薦められ、そのときは井上陽水の『少年時代』を歌いました。それでも「いやー最近の歌はわからないねー」なんて言われた経験があるので(笑)同じ轍を踏まないようにしたつもりですが、祖母も含め周囲の反応は薄い…

 

今思えば、若い人が無理をして古い歌を歌おうとするのではなく、自然に普段から歌っている曲をチョイスすればよかったのかなーなんて思っています。どうせ誰も聴いてないだろうし(笑)、聴いていたとしても、場違いな若い人が来ることを新鮮に感じてくれる人もいるかもしれないしね。

 

介護施設でも、レクなどで歌われる歌も世代交代とともに変わってきているようです。洋楽を聴いてきた世代が増えれば、ビートルズやエルヴィス、フランク・シナトラボブ・ディランとかのリクエストを受ける日が来るかもしれません。『ギターが弾ける』『英語の歌が歌える』なんてのも面接のときのアピールポイントになるかもしれませんね。

アイドルの卒業

少し前の話になりますが、SMAPの草なぎ君が韓国語を学習する番組をやっていたのを覚えているのでしょうか? たまたま番組の最終回を観たのですが、その中で来日して日本語を学習している韓国人の女の子が日本語で作文を読み上げるシーンがありました。

 

SMAPはとてもうらやましいです。年を重ねてもアイドルでいられるのはうらやましいです。韓国ではアイドルでいたくても、年を取れば引退して俳優だったり別の道へ進まなくてはいけません」といった内容でした。

 

この子の作文を聞いて、正直韓国の考え方のほうが正常なんじゃないかと思いました。30歳を過ぎれば俳優なり歌手なり、はてまた元メンバーの森君のようにまったく違う道に進むのもごく自然なことではないかと思います。

今回の事務所退社や移籍の騒ぎは、結局メンバー全員が事務所に残ることで収束しましたが、誰もが抗うことのできない巨大な権力が背後でうごめいている、そんな印象を受けました。メンバーも30代後半から40代に差しかかっているわけだし、心機一転、新たなステージで活躍する姿に期待していただけにちょっと残念でした。

ギターの神様と崇められている、エリック・クラプトンですら「50歳を過ぎて初めてやりたい音楽をやれるようになった」と言っています。練習を重ねて50歳になって初めて理想の音を出せるようになった、という意味もあるとは思いますが、マネジメントのしがらみから解放された、と捉えるのが正解でしょう。たくさん稼いで商業的成功を収め事務所に貢献してきたのだから、ある程度の自主性は持たせてあげるべき。そこで出た答えが「独立」というのならば喜んで送り出してあげようじゃないか…… って気にならないんですかね。

ここまで世間を騒がせて、正直事務所にはもう居場所がないのではないかと思います。それでも会社にしがみついてしまった5人。このまま永遠にJ一家の傀儡でいるのかと思うと少し哀れに思います。

 

 

 

 

 

 

f:id:liveupworker:20160127221655j:plain

だってさ。

 

 

 

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

昨年は個人的な都合もあり、更新頻度の低かった一年となりましたが、今年はより読者の皆さまのお役に立てるよう、日々新しい情報を発信していけるよう努めてまいります。

今年は「コラボレーション」をキーワードに、色々とアイデアを温めております。どんな内容になるかは… 乞うご期待! もしかしたら「Live-up Woker」の枠組みを飛び出した活動をしているかもしれません。

末筆になりますが、皆さまにとって実り多い一年となるようお祈り申し上げます。

リブアップワークス代表

大西 啓介

張子の虎の輸出を憂いて

はい、久々の更新になりました。最近デスクワークというか他方メディアへの執筆の仕事などもあり、PCの前にかじりつく時間が長くなりヒジョーに目が疲れてきております。ついに尾木ママスターダスト・レビューのボーカルの区別がつかないほどの疲労に達しております(←いや、ガチで間違えたのよ)

 

そんな中更新しました「現場の常識」。

押さえておきたい現場の常識 第6回 | 介護の応援マガジン Live-up works

今回取り上げたのは、中国の介護事情。先日、上海から一時帰国した友人と飲む機会があり、その場で色々と中国の高齢化問題について話を聞きました。

今までのこのコーナーでは、法改正をおもに取り上げてきたので、今回の記事は少し毛色が違うものに見えたかもしれません。しかし世界に目を向け、他国の少子高齢化について触れる機会があればと思いこのテーマを取り上げてみました。

記事を書くにあたり、いくつかのビジネス誌を参考にしたのですが、どの媒体も中国という一大マーケットの展望やら可能性については熱く紹介しているのですが、肝心の人材確保、育成のノウハウだったり、異文化の中での協働の難しさなど、いわゆる「ソフト」面にまで言及しているメディアはほとんどありませんでした。

もちろん進出が決まっている企業は、入念に下準備を始めていることだとは思いますが、実際に現地で仕事にあたる人へのフォローはしっかりとやっていただきたいものです。まずは言葉の壁は大きな障害になるでしょう。そして反日デモによる大使館や日本人商店への攻撃も周知のとおりですし、高齢者の中にも反日感情の強い人も多くいるのではないでしょうか。

各メディアについても、経営者目線のビジネス的なうまみばかり強調しないで、現場レベルでの課題や取り組みをどんどん流布してほしい。そうでなければ人も集まらなくなるでしょう。企業側もビジョンをスタッフに明示して、会社としての方向性を理解してもらうように努めないといけないのかなと思います。

 

スカウト型求人

 

介護従事者向け、逆求人サイト「Scout Me Kaigo」11月より提供開始

http://scoutme.jp/ (会員登録が必要)

サービス提供主の株式会社けあらぶは日本介護福祉グループ代表の藤田英明さんが同じく代表を務める団体。藤田さんは介護業界では知らない人がいないくらい超有名な方ですが、実はLive-up Workerにも一度ご登場いただいているんですよね…

第5回特集:休日アクティビティー Vol.1 フットサル Part1 | 介護の応援マガジン Live-up works

最近電車の中吊り広告とかでも、キャリア向けの転職サイトの広告をよく目にしますが、それの介護版といったところでしょうか。

個人的な意見ですが、サービス業は顔を覚えてもらってナンボな世界ですから、目先の待遇に目がくらみ転職を繰り返すのは良いことだと思いません。しかし介護の世界でも資格を持ち、経験も実績も十分な方ならより良い条件を求めて、また自らのスキルアップのために転職を考えるのは決して悪いことではないでしょう。

また志の高い人ほど「経営者との理念の違い」を理由に離職(転職)する傾向にあります。雇う側と雇われる側。お互いのミスマッチがなくなるようステキなご縁があるといいですね。

常総ボランティア行ってきました

大雨による鬼怒川の氾濫で大規模な水害に遭った茨城県常総市

先週の日曜日、家内と友だち数名でボランティアに行ってきました。

f:id:liveupworker:20151013205403j:plain

数名でチームを組み、復旧作業にあたる場所へと派遣される仕組みですが、当日ボランティアの概要を説明してくれたスタッフの方によると、大規模なパブリック・スペースの復旧は大方終了しているとのことですが、個人宅レベルでの復旧が滞っているようです。おまけに発生から3週間ほど経ち、次第にメディアに取り上げられなくなってきたこともあり、日に日にボランティアに訪れる人も減ってきているようです。

僕たちは水害に遭われたお宅の畑の泥を取り除く作業に従事。東日本大震災のときも、側溝に溜まった泥をスコップでひたすらすくい上げ、50~60kgほどの重さの泥を一輪車で搬出する作業をしたことがあるのですが、今回取り除くのは、畑の表面に残った5mm~1cmほどの残土だったので、体力勝負とはいかず、なかなか神経の使う作業でした。また川上から流れてきたの家畜の糞などが混じっている可能性もあるため衛生上も気を付けなくてはいけません。

表面だけ取り除くので、わすかな量かと思いきや、最終的には以下のとおり膨大な量に…

f:id:liveupworker:20151013205816j:plain

最後にボランティアセンターに帰り、スタッフに作業報告をするのですが、お邪魔したお宅の様子をかなり事細かく聞かれました。実際、床上浸水した家ではなく、すべて屋外の作業だったため家の中の事情はまるっきりわからなかったのですが、結構な質問攻めに遭いました。

実は個人宅レベルで復旧が進んでいない原因の1つに、助けが必要なのにもかかわらず復旧の依頼を出していない世帯が多くあるようで、高齢者だけの家族構成の世帯に多く見られるようです。

あまり他人を家の中に入れたがらない、またはよそ様に迷惑をかけたくないという、どこか昔気質な面もあるのではないかと思いました。またニュースでも取り上げていたように、この災害に乗じて泥棒に入るバカもいるみたいで、余計に復旧の遅れに拍車をかけている可能性もあります。

最後にブログを読んでくれた皆さんに!

まだまだ復旧には人手が必要です。体力に自信がある人はぜひボランティアに参加してみてください。車で行く方は駐車場もあります。関東圏なら鉄道でも行けます(最寄駅からの送迎もあり)。詳しくは以下のサイトをチェック!

joso.vc

 

 

 

 

 

GTO(下世話な、ティーチャー、大西)

♪言いたいことも言えないこんな世の中じゃ~ ポイズン~ という歌がありましたね(←古い)。私大西、思いのたけをぶちまけてきましたよ。えっ? 何の話かって?

 

先日のシルバーウィークの真っただ中、Live-up Workerでイラストを描いてくださってるイラストレーターの渡辺貴博さんが主催するイラスト講座に、ゲスト講師として出席させていただきました。

f:id:liveupworker:20151008204110j:plain

渡辺さんは、集英社の「Vジャンプ」や女性週刊誌などにも連載されている新進気鋭のイラストレーター。先日お子さんも生まれたとのことでますます活動に力を入れられているようです。

当日は体調不良で欠席の方もいらっしゃったので、あいにく少人数での教室となりましたが、一介のメディア代表として、生徒さんの作品についてコメントさせていただいたり、先日ビッグサイトで行われたコミケに乗じて、アニメや漫画の持つポテンシャルについて実例を交えながらお話しさせていただきました。

f:id:liveupworker:20151008205731j:plain

そのほかに伝えたかったことの1つとして、現在この分野を取り巻くトレンドとして、俗に言う「萌え系」イラストが跋扈し過ぎているという現実。こういったイラストは確実に「売れる」コンテンツなので商売上描くのは仕方ないことだと思いますが、なんでここまでミニスカの子やら目が顔の半分近くある子、やたらとオッパイがでかい子などばかり描くのだろうと疑問に思います。同じような玉石混交の描画ばかりに個性を見出すことはとてもできません。

実は僕が渡辺さんと初めてコンタクトを取ったのが、SNSサイト「mixi」のイラストレーターが仕事を募集するコミュだったのですが、そこに掲載されているイラストの8~9割が上記のような「萌え系」のものばかりでした。そのような中で僕が求めるイラストを描ける人を探すのは、意外と時間のかかる作業でしたね。

講座の最後に締めくくった言葉、というか僕が世のイラストレーター(これから目指す人も含め)にお願いしたいのが、

「食うための作品」と「自分が本当に描きたい作品」の両輪で活動してほしい

ということ。多大なマーケットがある萌え系の作品を描き続けるのも結構。でもブームなんていつかは去るものだし、そのときに自分の描きたいものを作ってこなかった人には何も残らない。ほんと空っぽの人間になっちゃうよ。

なんか苦言ばかりの締めになってしまいましたが、これがささやかな僕の本音です。