「チンする」は9割以上利用、「ディスる」「きょどる」は? - 文化庁調査 (マイナビニュース) - Yahoo!ニュース
文化庁は9月24日、国語施策の参考にするために実施している国語に関する世論調査」の平成25年度版を発表した。これによると、「チンする」「サボる」など、名詞や擬音の一部に「る・する」を付けて動詞化した造語が浸透していることが明らかになった。(本文より抜粋)
言葉はみんなが使えばそれが共通認識になりますからね。「チンする」なんてウチのばあちゃん(86歳)もよく言います(笑)。僕は使ったことないけど。
「ディスる」は英語のDisrespect(「尊敬」を意味するrespectの否定形)が語源となっています。このワードはヒップホップのミュージシャンが、ライバルのミュージシャンを歌詞の中でけなすことから広まっていったと記憶しています。まあ本家アメリカではこういった罵り合いから射殺事件にまで発展しているので、ちょっとした社会問題と言えなくもないですね(ただのバカと言えばそれまでですが…)。
また元の「Respect(リスペクト)」という言葉も最近日本語と同様に扱われてきていますね。ドラゴンアッシュが流行りだした2000年前後からだと思いますが、時同じくして色々なミュージシャンがこの言葉を歌詞に盛り込むようになり、個人的には食傷気味に感じていました。まあこちらは肯定的な意味なので、使ったところで人間関係がギスギスすることはないでしょうが。
ただ人生において「尊敬」することはそう稀にあることではないと思います。以前タレントの武井壮がTV番組で言っていたことですが、ある日街を歩いているとコワモテの 若者に囲まれ、何をされるのかドキドキしたところ、若者の一人から「いやー武井さん、オレ、ガチでリスペクトしてるんスよ! 握手してください」と言われたそうな。
果たして本当に尊敬している人に「ガチでリスペクトしてるんスよ」なんて言葉がかけられるだろうか。例えば本田宗一郎や松下幸之助を尊敬している経営者は数多くいると思うが、そんな敬うべき彼らを前に「ガチでリスペクト」なんて言葉使いができるのだろうか?
「リスペクト」が日本語化されたことによって、「尊敬」がずいぶんと安っぽいものになってしまったな、と感じられるエピソードだと思います。