猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

漢字 カタカナ ひらがなの使い分け

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年末と年明けにヤボ用があって逗子・葉山(神奈川県)の方に行ってきました。道中で介護サービス事業者の広告や送迎者をたびたび目にしたのですが、こんな名前の事業所がありました。

「櫻」

「櫻」は旧字体。よく言えば凛としていて格式高いイメージ。悪く言えば、お堅くどこか古臭いイメージが抜けないかなという気がします。「桜」の名前を冠している会社は介護系以外にもゴマンとあります。

ただ、最近はひらがなで「さくら」と書く所が多いのではないでしょうか? やはりひらがなだと、どこか親しみやすく優しい、柔らかいイメージが生まれます。もちろん漢字がダメということはないですが、福祉・介護の業態で言うと、ひらがなを選択するメリットはあるような気がします。

あと、「湘南の凪(なぎ)」という事業所の車も見かけました。ステキな名前ですが、「湘南乃凪」と一文字漢字に換えるだけであら不思議、オラオラ系の男4人組がお迎えに来てくれるではないですか。

そして、カタカナだとちょっと怪しい、胡散臭いイメージが付きませんか? 盛り上げや“やらせ”役を意味する「サクラ」は、必ずカタカナで書きますよね。「監督」と書くと至って普通ですが、「カントク」と書けば、あのスケベそうなチョビヒゲが脳裏に浮かぶのは私だけでしょうか(笑)。

 

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ほとんどビョーキです


女の子の名前でも、優しそうなイメージという理由でひらがなの子がいますね。人から覚えてもらいやすいし、年をとっても簡単に自分の名前が書けるのもポイントでしょう。

文字一つ取っても、さまざまなニュアンスを持たせることができるのは、やはり日本語ならではの魅力ですね。なんてことを海風が吹き抜ける、バス待ちの寒空の下で思った次第です。