猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

改めて心がけたいこと2019

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あけましておめでとうございます!

あっ、1か月ズレてましたね(←安定のボケ)。まあ年明けて1発目の投稿なのでね。テンション高く行きましょう。

そんな新年に毎度聞かれる「今年の抱負」。僕個人的には

自分が"できる"ことを人に強いない

ということです。自分の"当たり前"はその人にとっては決して当たり前でない、ということ。

こんな事を書くと「はあテメエ、Perfect Human気取りかよ!?」と言われそうですが、思い出してみてください。新入社員のころ、誰しもが右も左もわからず先輩に色々と教わって成長してきたはずです。そして時を経て、今度は自分が若い世代に物事を教える立場になってくると思います。自分がかつてできなかったことは、新人君たちにとっても難しいテーマとなるはずです。だからこそ「なんでそんな簡単なこともわからないの?」とか「これくらいできて当たり前だぞ」とかそういう概念は持たないようにしようと決めています。

なんでこんな事を思ったかというと、先日、横浜DeNAベイスターズ筒香嘉智選手が会見した、少年野球を取り巻く環境改善の内容を聞いたからです。

筒香嘉智が語った、少年野球における「母親の問題」と「お茶当番」 | 文春オンライン

上記のリンク記事では、主にケガ防止や学業への影響、家族への負担などについて触れていますが、会見の中で筒香選手は「行き過ぎた指導」つまり監督やコーチが子どもたちを恫喝すること、そしてそれによって子どもが委縮し野球を嫌いになってしまう可能性があることについても触れています。

特に強豪の高校などでは、ミスをしたときはもちろん、そうでない普段から子どもたちを怒鳴りつけ時には体罰を加えるような習慣が根付いているのは想像に難くないでしょう。

でも人間なのだから怒鳴らなくても言葉で伝えればわかる。そんな当たり前の、人間だけに許されたコミュニケーションの術を取らずに子どもたちに接する指導者は考えや方針を改めるべき。そもそも「叱る」=「怒鳴る・暴力」では決してない。

そしてさらに問題なのは「大人-子ども」間の問題にとどまらず、「大人同士」でもこういった風潮が根強く残っているケースもあることです。

先日、名古屋にある、とある不動産会社の社長ブログを読んだのですが、その内容に閉口しました。

「何度言ってもわからない社員は給料〇%カットしました」

「もし(俺の)やり方に文句があるのなら、自分で会社を立ち上げてここまで成長させてみろ」

といった内容。他にも気の利かないホテルの従業員へのパワハラまがいの行為など、臆することなく書き綴っていました。これは創業社長にありがちなパターンで、一代で会社を大きく成長させてきた自負もあることかと思います。もしかしたら社員の怠慢もあったのかもしれません。しかし会社が大きくなるにつれ、自分以外の誰かの力を借りなければ会社は維持できなくなります。そういった周囲への感謝やねぎらいの気持ちがあるのならば、決してこのような行動は取らないでしょう。

もしかしたらこの社長も、怒鳴られ、殴られ育ってきた被害者なのかもしれません。どこかでこの負の連鎖を断たなくてはいけないと思います。