猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

このカウントダウン、誰が望むのか?

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東京オリンピックパラリンピックの開幕まであと数日。僕の家の近所も大会に向けて人の流れが活発になり、警備も厳重になってきました。ウチの近所の小学校では、こんな日めくり(トップ写真)も用意しています。

本来ならば待ちに待った五輪を、子どもたちがワクワク胸をときめかせながら1日1枚日付を減らしていったことでしょう。ところが新型コロナウイルスの感染が収束しないまま、半ば強硬開催となった現状を鑑みると、このような子どもたちの心情を無視したカウントダウンは控えるべきと思います。

コロナで職を失った保護者がいるかもしれません。全国の学校では運動会、修学旅行といった学校行事を自粛した所もたくさんあります。そのような中、この学校に通う子どもたちは、本当に五輪を“歓迎”しているのでしょうか? 子どもって敏感なので、うすうす国民の意見や感情に気づいていると思いますよ。そして、子どもたちをダシに使って、このようなボードを制作した学校関係者にも正直辟易します。

五輪開催の是非については、小学生くらいだとメリット・デメリット、五輪後社会にもたらす影響や、日本が置かれる国際的な立場などを理解するのは難しいでしょう。ただ、先生(大人)主導で、子どもたちに何の疑問を持たせることなく五輪開催を正義としてしまう教育って恐ろしいと思いました。

これって戦時中のプロパガンダに通ずる所がないですか?