猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

時代おくれの男になりたい

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1年くらい前の話ですが、主婦の方3名とお話し(というかグループディスカッション)する機会がありました。その中の1人のエピソードで、亡くなった舅が昔堅気の人で洗濯物を洗濯機で洗うことを好まなかったため、極力素手で洗うようにしていたそうです。

その話を聞いたとき、僕は反射的に「いやーマジありえないんですけどー」的なリアクションをしてしまったのですが、今となってはあまりに無知というか軽率なことを言ってしまったと反省しています。

洗濯機に限らず、あらゆる電化製品、文明の利器というものは人の手を省く目的で作られました。便利さゆえその発明品に飛びつく人もいれば、なじまずに人手で済ます人もいます。考えてみたら、僕も家の風呂ではシャワーは使いませんし、食器も手洗い。食洗機はあるけどいまだに使い方がわかりません。

小学校3年生までシャワーのないボロ団地暮らしだったせいか、風呂桶で浴槽からお湯を汲みシャンプーを洗い流すくせが30年経った今でも抜けないんです。きっとその舅さんも、今まで人の手で行っていたものを急に機械に切り替えることに抵抗があったのでしょう。手間暇かけてでも人の手を介すことにどこか美徳を感じていたのかもしれません。

最近電子決済が主流になりつつあり、財布を持たない人も増えているようですが、こないだ行ったスーパーでは、システムのトラブルでカードや電子マネーが使えない状態だったらしく、店員が現金で支払うよう客にお願いしていました。ちなみに僕の前に並んでいたおばちゃんは3万円分くらいドッサリ買っていたので、これでは手持ちがないとキツいよな。

電子決済のみで現金を受け付けない店も存在するみたいですが、究極のアナログでの解決策はやはり残しておくべきかと。飲みのときなども割り勘にしやすいですし… と思っていたら、割り勘をスムーズに解決できるアプリなども登場しているみたいです。でももうこのあたりでついていけない(笑)。

そんなときは「人の懐を見つめ続ける、時代遅れの男になりたい」

(↑ただの奢ってほしいアピール)