猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

スイカ嫌いな子どもだっているんです

僕が介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を取得したときのエピソードを一つ。

グループを組んで「食事を食べようとしない入居者にどうやったら食べてもらえるようになるか」というロールプレイをしました。介護士役の僕は「○○さん、ごはんができましたよ。熱いうちに食べないと美味しくないですよ~」と言ったところ、講師はこう言いました。

「それってあなたの感想ですよね(byひろ○き)」

確かに「熱い=美味しい」というのは勝手な思い込みです。僕の弟なんか、天ぷらは揚げたてのカリっとしているものより、コンビニ弁当などに入った衣がしなしなの方が好みだと言っていました。相手のことを知ろうとせずに、ステレオタイプで決め付けるの良くないことです。

この勝手な大人の「決めつけ」でやたらと子どもが食わされるのが、夏の風物詩でもあるスイカ。僕は小さいころからスイカがあまり好きではありません。水分が多いので調子に乗って食べ過ぎるとすぐにお腹を下します。皮が大量のごみになるし、少しでも放っておくと虫が湧く。第一水分補給したければ水を飲めばいい。

ところが多くの高齢者は、どうも「子どもはスイカが好き」という、よくわからない固定概念を持たれているようです。僕も小さいころ、帰省した際にやたらとスイカを食った(食わされた)記憶があります。それで嫌になったのかもしれません。多分、僕が年老いて施設に入る年齢になったら「あら大西さん、なんでスイカ食べないんですか? 冷たいうちに食べたほうが美味しいですよ~」なんて言われるのかな?