猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

簡単な仕事って何だろう?

 

先日、家電量販店に入ったときのこと。普段我が家でごはんを炊くときに使用している調理器具「Vermicular(バーミキュラ)」の特販コーナーがあったので、近寄ってみたところ、販売員の男性に声をかけられました。

https://www.vermicular.jp/products/ricepot/

もちろん使用中ゆえ新たに買う意思なんかまったくありません。その旨を告げたところ、

「使っていて何かお困りの点はありませんか?」と聞かれました。

実は一度、本体にある電熱ポイントに蛇口の水を跳ねて浸してしまったことがあり、それが原因でメーカーに修理に出したことがありました。その点をなるべく丁寧に説明すると、

「なるほど、そのような事例があったのですね。今後お客様にアドバイスする際の参考にさせていただきます。ありがとうございました」と言われました。

この人のような、仕事に臨む姿勢って本当に素晴らしいと僕は関心しました。誰に命令されるわけでもなく、能動的に動いて情報を収集し、仕事の肥やしとする。こういった取り組みって、絶対にどの仕事においても重要になってくると思います。

世の中の仕事で、介護のほか警備や清掃って誰にでもできる簡単な仕事と思われがちです。でもそれは絶対に違うと思います。確かに就職のしやすさという点では、ハードルは低いかもしれません。それでも働く人の意識や取り組む姿勢で、仕事をいかようにも“デザイン”できるものなのです。こういった仕事に工夫を与えられる人、デザインできる人がその業界で活躍できるはずですし、ライバルが多くても生き残れる人材なんだと思います。

何かにつけて「簡単な仕事」を口にする人へ。まだまだその仕事に可能性は秘められているはずですよ。