猿一匹 酔って候

Live-up Works(リブアップ・ワークス)主宰、大西啓介のブログ。2012年からフリーライターとして活躍。企業のPR媒体から、ごみ、リサイクル問題、老人福祉などの分野をメインに取材・執筆活動を行う。現在は東京都豊洲市場に出入りして水産分野でも活動中。

心に刺さった、あるストリートパフォーマーの言葉

先日、JR有楽町駅前でスプレー画家によるストリートパフォーマンスが行われていたので、立ち止まってしばらく見ていました。この手のパフォーマンスは、決まって目の前にお金を入れる箱みたいなものが置かれています。

パフォーマンスが終わったあと、このアーティストが放った一言に衝撃的を受けました。

 

「気に入ったらお金を入れてくれるのはありがたい。でも“いくらでもよい”と言うと、決まって5円、10円入れていく人がいます。批判を覚悟で言いますが、この程度の金額を入れるくらいならお金は頂かなくて結構。自分を含めアーティストが必至でやったものが、コンビニで売っている水より安い金額だなんて傷つきます」と。

 

チェッカーズの『100Vのペンギン』という曲の中に「邪魔なアルミ玉チャリティーボックスに捨て」という歌詞が出てきますが、申し訳程度にお金を入れていく人が実際には多いのでしょう。こういったパフォーマンスに「相場」はありませんが、日本では芸術に対して、評論家や同業者以外の一般の人が評価し支援できるような土壌が、海外と比べてまだ整っていないような気がします。


このアーティスト曰く、投げ銭は「1000円くらい」が妥当な金額とのことです。
この金額が高いかは安いかはあなた次第。