ある福祉大学生の話
「どうなルノー? NISSAN」という『AERA』の一行コピーがありましたが、しばらくこのネタで盛り上がれそうですね。ハイ、大西です。
先日、福祉系の大学に通う男の子と知り合いになりました。最近は大学生のインターンシップはめずらしいものではなくなりましたが、その彼は福祉系の施設でなく家具の配送の仕事をインターンシップで選びました。
福祉系の大学や専門学校だと、卒業と同時に社会福祉士の資格を取れるカリキュラムが組まれることは多いのですが、彼は福祉施設でなく配送(家具レンタル、通販)の仕事を選んだ。なぜ畑違いの仕事を選んだのかと聞いてみたところ、(福祉施設に)就職してからだと、その世界以外の業界をそう簡単に経験することができない。だからなるべく畑違いの仕事を選んで広い視野を養いたいという理由でした。
どうしても社会福祉法人だと職場自体がブラックボックス化していて、他業種との交流や人材育成に鈍感なところが多く存在します。普通なら「専門性を身に付けたい」という理由で同業種の職場を選びそうなものですが……
でも実際のインターンシップは、自分が志望する業界とまったく異なる職場を選ぶケースも多いみたい。あとは自分が進みたい道が定まらず、とりあえずどこかインターン先を選んで、向き不向き関係なく一度シゴトというものを体験しようと考えている子も多いみたいですね。
ちなみにその子はインターン終了後、英語の学習で短期の海外留学へ旅立ちました。貧欲に、自分が見てきたもの、経験してきたものを将来の仕事に活かしてほしい。つまらない価値観に拘泥した世界に一石を投じてほしい、老婆心ながらそう思いました。